食べなきゃ損する!?日本酒におすすめな珍味ランキングTOP3

苦味渋み生臭さ、子供の頃はとても苦手でした。
お酒が飲めるようになって初めて塩辛のうまさを知った高野です。
あなたもきっとあまり食べ慣れていないものを口にするのは多少なりとも勇気がいると思います。
しかし、未知なる味覚はあなたに今まで無い体験をさせてくれます。
そのパートナーが酒なのです。
今回からしばらくはそんなお酒に合う珍味を紹介させていただきます。
臭いは旨い?滋賀の珍味・鮒寿司
滋賀県の名物は何があるかと聞かれると真っ先に鮒寿司と答えることができます。
おそらく鮒寿司の正体をご存知ではない方は、琵琶湖で採れた新鮮な鮒を使った押し寿司ではないかと思われるのですが、いざ食べてみるとまずとんでもない香りが鼻に襲い掛かります。
お寿司なのになぜこのような強烈なチーズのような発酵している香りがするのだと思われるかと思いますが、実は鮒寿司の造り方は基本的に飯と塩だけですが、ご飯に漬けた後に酒粕に浸すことで独特のにおいを抑えることもできるのです。
凄く手間暇と時間がかかっているので、地元では贈り物や高級品として扱われております。
それにこの食品を通常のお寿司としてではなく、珍味として頂くのが地元ならではの食べ方です。
お酒が大好きな方でしたら、是非お酒と一緒に頂くと凄く相性が合いますし、ブルーチーズのような香りが強いチーズがお好きな方でしたら、美味しくいただくことができる珍味です。
滋賀県にお越しの際は是非頂いてほしい一品です。
北海道の珍味「めふん」が気になる!
めふんとは鮭の中骨に沿ってついている背わた(腎臓、血合い)を丁寧な作業の元取り出した後、塩や醤油などで漬け込んでじっくりと時間をかけて熟成させて作る北海道の高級珍味です。
鮭(特にオス)一匹から僅か数グラムずつしか取れないため、大変希少な地方料理として知られています。
艶のある漆黒の柔らかなフォルムに、生臭さが抜けてとろりとした濃厚なうま味が残っておりお酒の肴にぴったりです。
そのままで頂くのはもちろん、イカや野菜の和え物などに使うのもおすすめです。
また、ビタミンB2、ビタミンB12が豊富な他、鉄分も多く含んでいるので貧血気味の方の健康食品としても役立ちます。
めふんは漢字で書くと「女奮」という字を当てていますが、その名の由来は腎臓を意味するアイヌ語の「メフル」から発生したものと言われています。
延喜式の中にも鮭の背わたの塩辛である“めふん”の記述が残っており、1000年以上前である当時から都へ租税として納められていた事がわかっています。
塩辛?酒盗??鮎の珍味・うるか
川魚の鮎を塩漬けにした珍味のことです。
内臓のみを使用している『にがうるか』や白子を使った『子うるか』、また鮎をまるまる使った『身うるか』もあります。
呼び方や作り方などは地域によって様々ですが、特徴として清流のある地域でとくに盛んに食べられています。
鮎の身や内臓を包丁で叩いたりすり鉢ですりつぶしたりして細かくし、塩を合わせ数日発酵させれば完成なのですが、やはり生の鮎を使うため鮮度とそのものの味が大切です。
清流で育まれた綺麗な苔を食べているこの魚は、その水が綺麗であるほど臭みも少なく、代わりに”香魚”とも呼ばれるにふさわしい香りが広がる美味しく仕上がります。
昔から胃腸に良いともされ、薬代わりにも重宝されてきました。
苦味が効いておりお酒、特に日本酒にはもってこいの一品なのですが、その苦味と渋み、また独特の香りはご飯のお供にもぴったりな一品です。
塩焼きのイメージが強い魚でもありますが、内臓の苦味を楽しみつつ、頭から皮から全て食べることができる無駄のない一品として大変お勧めの料理です。
まとめ
最近酒飲んでないなぁ。
まだまだ寒さの厳しい今、仕事終わりに熱燗をキュッといきたいですね。
酒のお供にこんな普段食べられないものがあればなおさら酒が進みます。
ぜひあなたも機会があったらチャレンジしてみてください。