恋愛小説好き必見!大人も楽しめるおすすめ恋愛小説7選(その2)

小説とは素晴らしい芸術です。
小説を読み進めるにつれて、読み手が主人公の同じ気持ちになる事ができ、現実では味わえない世界を疑似体験する事ができます。
ここでは大人から子どもまで楽しめるオススメの恋愛小説を7つ皆様にご紹介します。
森見登美彦【夜は短し歩けよ乙女】
森見登美彦さんの夜は短し歩けよ乙女は、べたべたな恋愛小説ではないので、普段あまり恋愛小説を読まない方でも苦にならない作品です。
個性的な登場人物が多く出てきるので、やりとりも独特で味があります。
淡々と進んでいくようにみえて、畳み掛けるようなテンポがあるような作品なので、一気に読んでも面白く、少しずつ読み進めても面白いです。
なによりも、主人公とヒロインの温度差というか行動の違いが見ていて面白く、恋愛物のすれ違いやじれったさを感じずに物語として発展していく人間関係が読めるように感じます。
そして、成人している方ならばこの作品を読むと、無性にお酒が飲みたくなります。
特に、作中に登場するワインは、実際に購入できるのでそれを飲みながら改めて作品を読み直すという楽しみがあります。
未成年の方は、大学生の雰囲気を味わえ、これまで経験したことのない世界に足を踏み入れていくような気分にさせてくれる作品です。
また、文体が安定しており、どこかノスタルジックを感じさせる小説です。
有川浩【植物図鑑】
そんな有川浩さんの王道恋愛小説の一つがこの植物図鑑です。
恋愛小説を語る上でこの植物図鑑を語らずにはいられません。
本作は行き倒れていた植物バカなイツキと、イツキに胃袋を掴まれたサヤカの同居から始まる胸キュンなお話。
都会育ちで自然とは無縁だったサヤカにイツキは植物と触れ合う楽しさを教えてくれます。
二人行く植物採取や採った植物を使ったイツキの料理など、サヤカの中でイツキの存在が大きくなっていきます。
また、話中ではイツキによる植物の解説があったり、章題は二人に関する植物の名前でまとめられていたりするので、読了後は植物への興味が湧いてきます。
さらにイツキの作る料理はどれも美味しそうで簡単で真似できるものばかりだという所も植物図鑑の魅力の一つです。
主人公のサヤカは27歳独身・彼氏ナシの普通のOLというどこにでもいる身近な存在ということもあり、サヤカの等身大の恋愛に感情移入すること間違いなしです。
山本文緒【恋愛中毒】
恋愛小説である、山本文緒の恋愛中毒は、当時話題になりました。
文庫本の初版というのは平成14年でした。
この物語は、編集プロダクション勤務の男のことから始まります。
仕事中に前に交際していた彼女とひと悶着を起こしました。
それから、事務員のおばさんに様々なことを語るようになりました。
この事務員が、この小説の主人公です。
地味で目立たないような独身の女性でした。
主人公は過去に離婚をしていて、とある作家と愛人関係にありました。
この主人公の女性は、過去には重度のストーカーでした。
読み進めるうちに、旋律の狂気が伝わってきます。
しかし、恋愛の経験のある女性には、どこか共感できる不思議な作品なのです。
それは、愛を知ってしまった為に、喜びや悲しみを経験するからです。
主人公の女性は、過ちを繰り返してしまう女性です。
そのためにこの恋愛中毒という症状は現在でも続いています。
読者はそれを最後に知ることになって、再び恐怖を感じることになります。
主人公は、不器用な形でしか自己表現ができなかったのかもしれません。
越谷オサム【陽だまりの彼女】
佐藤多佳子の黄色い目の魚という小説は、いかにも若者の心理を描く内容の小説なので年齢問わず恋愛小説を愉しみたいという人にはうってつけの作品です。
佐藤多佳子さんはこうした恋愛ものの作品を書かれることが多いのでその他の恋愛作品も併せて読むことが出来ます。
黄色い目の魚のあらすじとしては主人公は男と女というありきたりの設定なのですが、舞台としては波風たたずむ高校なので特に高校生は内容的に共通している部分が多いです。
お互いが趣味の絵を通して描かれる恋愛そのものは感動に値するので読む価値は絶対にあります。
一番複雑な16歳という時期に湧き上がる感情の絡まりを佐藤多佳子さんは神妙に書き記しています。
その点が読者の興味をそそる要点であることは間違いありません。
恋愛小説は今でこそ流行はしているもののこの小説に限って言えば、舞台や登場人物関連の背景そのものが恋愛ものに繋がっているので、黄色い目の魚というタイトルを見たら海沿いの学校で起こったことだと連想できます。
佐藤多佳子【黄色い目の魚】
佐藤多佳子の黄色い目の魚という小説は、いかにも若者の心理を描く内容の小説なので年齢問わず恋愛小説を愉しみたいという人にはうってつけの作品です。
佐藤多佳子さんはこうした恋愛ものの作品を書かれることが多いのでその他の恋愛作品も併せて読むことが出来ます。
黄色い目の魚のあらすじとしては主人公は男と女というありきたりの設定なのですが、舞台としては波風たたずむ高校なので特に高校生は内容的に共通している部分が多いです。
お互いが趣味の絵を通して描かれる恋愛そのものは感動に値するので読む価値は絶対にあります。
一番複雑な16歳という時期に湧き上がる感情の絡まりを佐藤多佳子さんは神妙に書き記しています。
その点が読者の興味をそそる要点であることは間違いありません。
恋愛小説は今でこそ流行はしているもののこの小説に限って言えば、舞台や登場人物関連の背景そのものが恋愛ものに繋がっているので、黄色い目の魚というタイトルを見たら海沿いの学校で起こったことだと連想できます。
橋本紡【流れ星が消えないうちに】
橋本紡の小説である流れ星が消えないうちには近年映画化も検討されている作品であり、内容としては亡き恋人を思いながら日々を過ごしていく青春物語です。
橋本紡さんはこうした小説を書く傾向があり、流れ星が消えないうちには内容的に深いことから映画化が決定したのでした。
全体的に評価が低いものの恋人の死を描いた青春物語としては傑作の出来であるために人気を博しました。
小説から映画化に発展するまでは苦労を要するのに低評価が錯綜するにもかかわらずここまで達成しました。
橋本紡の小説である流れ星が消えないうちにというタイトルが好まれているというのも要因の一つです。
30を過ぎたおじさんなどが読むには少し内容がずれているという指摘もあるにはあるのですが基本的には誰が読んでも感動する文章構造となっています。
ネットで好評を博した作家の一人でもありますが、小説の売れ行きが右肩下がりであるという見方があるよう売れるまでは相当の労力を必要とするので、大変さが伝わってきます。
村山由佳【天使の卵】
村山由佳の恋愛小説「天使の卵」が賞を得た時、その選評で凡庸と評され、作者はそれに衝撃を受けたといいます。
しかしその凡庸さこそがこの「天使の卵」とそれに続くシリーズの良さでもあります。
美大に通う主人公には恋人がいましたが、その恋人とは彼の家族関係の複雑さもあり倦怠期に近い状況を迎えていました。
そしてそんな折に年上の女性に出会い、恋に落ちます。
彼女は既婚者でもあり、夫と死に別れており、さらには主人公の父親の精神科の主治医でもあり、その上、元恋人の実の姉でもあります。
そんなある意味で非現実的な設定を丁寧に繊細に描くことによってリアルなものとして読者は受け止めることができるのです。
それは凡庸であり、現実的なのです。
「天使の卵」における主人公の恋の結末は哀しいものでありますが、登場人物たちがそれぞれの立場でそれぞれに結末を受け入れながら生きていこうとする姿が強く印象に残ります。
「天使の卵」に続く物語はそうした登場人物たちのその後を描いています。
まとめ
いかがでしたか。
あなたの心を惹き付ける“一冊”は見つかりましたか。
本によって様々な疑似恋愛を楽しめる恋愛小説。
現実から解き放たれ“新しい恋”を楽しんでみて下さい。